希望編の感想(落ち着いて)
・あの、私、アニメ3の未来機関のメンバーが好きなんですけど、出番アレだけですか?
・むしろスーダン2のキャラ達を生かすためにアニメ3の新キャラ達は死んだような感じなのでしょうか?
・確かにスーダン2のキャラ達が、生きて世界に飛び立つためには、未来機関の支部長達は邪魔……だけど……。
・「希望は伝染する」。その通り、苗木が生かしたスーダン2のキャラ達が活躍しましたね。
・でも未来機関の幹部達は死んじゃったんですよ……。
・宗方さん一人きりですか? 苗木は仲間も霧切さんもいるのに。あ、苗木は1で処刑されそうになっても仲間を信じて許したからですか? だから信じられず切り捨てた宗方は独りぼっちルート?
・未来編4話で、逆蔵が天願に敗北して縛られた例のシーン……本当だ……モニターのすぐ傍ですよ……殺す気満々ですね。
・でも逆蔵が配電室を見つけてレバーを下ろした事でゲーム終了になりました。逆蔵は天願の仕掛けたゲームには勝ったんですね。ちょっと感慨深いです。
・ルルカスの言っている事、当たりましたね。
「ねえ天願会長、これって危なくない? 今ここを襲撃されたら全滅しちゃうんだけど」
→コロシアイゲームで宗方と御手洗以外全滅しました。
「未来機関も希望ヶ峰学園も同じ。ドチャクソ腐ってるよ」
→トップの天願がトンデモねえ思考回路と思想の持ち主でしたね。
・悩んで悔やんで最後は宗方のために宗方とは合流せず宗方のいない所で命を振り絞った逆蔵と、悩んで悔やんで希望アニメ流そうとしたけどやっぱりやめてクラスメート達と新しい船出に出航した御手洗……。
・バングルの毒回避でよいちゃんの生存フラグが微妙。「おいちい水」って……水でも作っているのかな。それとも第九支部のブランド品? 生きているならそれでいいんだけど、どういう風に生きているんだろう。確実にルルカスは死んじゃっているし。それとも本当は死んでいる?
総括して
・え、未来機関の支部長達はスーダン2のキャラ達のための踏み台だったんですか?
・それにしてはねっとり濃密な新キャラ達でしたが……あの、76期生と74期生が好きなファンは一体どうすればいいんですか……。
希望編の感想(取り急ぎ)
・私の大好きな未来機関のメンバーは?
・日向が立派に主人公だった!
・77期生が元気そうで良かった
・「元・超高校級強襲部隊」だってよ、何か格好良いな
・朝比奈さん生存!
・バングルの毒、え、マジで?
・バングルの毒で死んだ人は仮死状態?
・霧切さん生存! 夫婦ですなコレ!
・え、あの、私の大好きな未来機関のメンバーは?
・逆蔵の遺体は、ルルカスの遺体は、ちゃんと埋葬されるんですよね!?
・「俺も背負っていくだけだ」。でも隣に、逆蔵も雪染もいないんだよね……あの頃とは違う……。
・毒で死んだのは……よいちゃんと……よいちゃんと……霧切さんと……よいちゃん?
・えっ、じゃあよいちゃん生き残ってんの!?
・でもルルカス死んだじゃん!
・逆蔵も雪染も「毒」じゃなくて「外部からの負傷」だから駄目じゃん!
・あっ、あと万代いたな。でも本当に最初の方で死んじゃったからなぁ……間に合ってるのかな?
・霧切さん、いつ忌村から薬を手に入れていたの?
・えっ、マジでよいちゃん生き残りフラグ?
・マジで?
・え、ちょ、ルルカスいない世界で、よいちゃん生き残るの? ルルカスいないのによいちゃんむっくり起き上がっても意味無くない?
総括して
・私の大好きな未来機関のメンバーは(泣)!?
希望編の前に急いで考察と感想
・モナカは天願に誘われて参加したかもしれない説
ふと「モナカは天願に誘われてコロシアイゲームに参加したのではないか」と思い付きました。
天「これこれこういうイベントやるんじゃが参加してみるかい? 間近で希望を観察できるぞ」
モ「マジで? 行く行く~」
みたいなノリで。
そうすると、コロシアイゲーム序盤のモノクマとモノミ(あっ、違うウサミだ)のやりとりも「録画である」と説明できるんじゃないか、と。
まあ何となくですが。
・モナカは天願の共犯者かもしれない説
感想掲示板などでお見かけする「何で冷静に話し合えないんだよ」という御意見を見て、ふと思い付いたのですが。
あの疑心暗鬼のトリガーになったのは、モノミの「外からのハッキング対策は万全だったでちゅ! まさか内部から攻撃されるとは」という台詞だったような気がします。
天願が黒幕だった、という事実が本当に真実だったのなら。
内部からハッキング攻撃を仕掛けてきたのは天願。未来機関の疑心暗鬼を招いたのは、天願だった、という事になります。
・何故、外からヘリによる攻撃が仕掛けられたのか
これも感想掲示板でお見かけしたのですが、「何で外から攻撃されたのに、内側に敵がいると思ったのか」について。
宗方は敵を「絶望の残党」と見なし、未来機関のメンバーには「この中に裏切り者がいる」という共通認識を抱きました。
何故か。
恐らく、宗方も含め、未来機関のメンバーの共通認識は、こんな感じだったと思います。
未来機関のメンバーの誰か裏切り者
→外からの攻撃は裏切り者の仲間による攻撃
また、今ふと思い付いたのですが、
流「攻撃されたって事? ここ誰も知らないんじゃなかったの?」
忌「誰かが……敵に知らせた?」
→少なくとも情報を探れるのは未来機関内
こんな感じだったかもしれません。
・逆蔵のNG行動
ついに御手洗のNG行動も出ましたが、何か、逆蔵のバングルだけは表示されないままでしたね。
ふと腐女子脳で、「本当は『素手で攻撃する』ではなく、『誰かに攻撃を当てる』、もしくは『誰かを殺す』がNGなんじゃないか。でも『宗方の邪魔を消す』ため、もしくは『江ノ島を倒せなかった、江ノ島がクロだと報告できなかった自棄から、逆蔵本人は自覚せずとも、自傷衝動のような物が走って、自分に構わず能動的に攻撃を仕掛けた』説」が思い浮かびましたが、「いや未来編11話で逆蔵のエピソードは完結したんだから、もうそれ以上は無いか」と考え直しました。
・未来編1話の逆蔵の「そういう足し算引き算の話じゃねえ」と「全員ぶっ殺して、味方する奴もぶっ殺せば済む話だろ!」
過去の絶望編を踏まえてもう一度観てみると……何か、自棄というか、自殺宣言というか。
絶望の残党を滅ぼして過去の罪を償いたい、というより、「俺みたいな奴でさえ絶望側に寝返る事もあるんだから油断しちゃ駄目なんだよ!」という警告ですかね。
・未来編1話の流流歌と忌村、仲が良くないですか?
流「さっきから何なのそれ」
忌「気に……なってた」
万「自作のことわざだからね。意味は無いんだよ」
流「じゃあいちいち呟かないでよ。あんたその外見なのに声があれだからキモいんだけど」
忌「キモい」
万「ええっ?」
十「流流歌の言う通りだ」
……忌村も、キモいとか言うんですね。
実は気が合うんじゃないだろうか、この三人……。
・結局、海中の階へ全員を運んだのは天願なんですかね?
モナカが月光ヶ原ロボットで運んでくれたのか。
それとも「実はスーダン2のようなカプセルに入れられていて全員夢を見させられているだけですよ~」というオチか。
・バングルのNG行動察知センサー
黄桜の「左手を開ける」は体内の筋肉や血流を感知して、宗方の「扉を開ける」や流流歌の「参加者がゲーム会場の外に出る」は、建物内のセンサーを感知して……と、理屈は納得できますが、十六夜の「食べ物を口にする」や忌村の「影を踏まれる」は、監視カメラで逐一見ていないと察知できない……はず。
それともメタ的な要素で「取り敢えず何でも感知できるんです」という性能なのでしょうか。
・十六夜ってどんな洗脳ビデオ観たら死ぬんですか
何か不意に思い付いたんですけど、ルルカスにデロ甘でベタ惚れの十六夜って、どんな内容の洗脳ビデオ観たら「ダイナミックに自殺する」まで持って行けるんですか?
「よいちゃんなんて嫌い!」→それでも十六夜は尽くし続けるし離れるなんて事はできない
「他の人が好きになったの」→恋敵のそいつを殺しかねない勢い
「よいちゃんが縛るせいで流流歌は友達いないんだよ」→十六夜はそれが望みだし流流歌への恋慕にズブズブなので罪悪感なんて全く感じない
……え、本当にどうやったら十六夜って洗脳ビデオで自殺するんですか?
ダンガンロンパ3未来編12話の感想(取り急ぎ)
・取り敢えず宗方が普通に生きそうで良かった
・できるなら配電室から出る所のシーン欲しかった…
・そして公式では宗ちさ確定ですね
・雪染は「愛する宗方の前で自殺する」も、また絶望だったのかな…死んだら、もう一緒にはいられませんし
・宗方、右目は負傷したままのはず。布を外してどうするのか。布を付けたままだと、遠目からでも「右側が死角」と判断されてしまうためか
・天願さん大迷惑
・支部長クラスの逆蔵や流流歌や十六夜だって十二分に重要な逸材だろうに!
・あ、でも希望アニメで全人類を洗脳させるからいいのか。成程
・洗脳なんて事、洗脳なんて行う人に、希望と名乗って欲しくねえ(個人的な意見)
・御手洗のNG行動それかぁぁぁぁ、全く推理できなかった(泣)!
・何だカウントダウンあるのかよ…びっくりした
・ここまで来て朝比奈さん死亡フラグ
・葉隠、よくあのシーンで苗木の前に飛び込めたな!? びっくりだよ!
・腐女子としては逆蔵の描写が欲しかった…あ、でも前回11話のエンディングが全てか
・そして未来編最終話であるはずの今回のあっさり具合にびっくり。何か前回11話のエンディングの方が盛り上が、げふんげふん
・希望編で、苗木と日向がついに合流するでしょうか
・「宗方と逆蔵が暴れ過ぎ」「冷静に話し合いしろ」という意見が見受けられますが、もしも宗方が「落ち着いて話そう」とか言ったとしても、本当にコロシアイは起きなかったのでしょうか。天願さん、「おお、まだこんなに希望があるのか」と思い直してくれるでしょうか。それとも変に煽ったりするのでしょうか…
・「すまない、ちさ。ずっと傍にいてやれなくて」。まあでも宗方は宗方の希望と未来があったんだし…個人的にはそこで「何で逆蔵はちさを守ってくれなかったんだ」とか独白が出なくて、安堵してしまいました。
個人的な意見です。
・あの「愛は裏切られ」の台詞と共に流れたイザルルのキスシーン。
個人的には流流歌が大好きです。ルルカスちゃん(褒め言葉)。だから私は「何でよいちゃんを信じ切れなかった」とルルカスちゃんを責めません。むしろルルカスちゃんは、純粋で献身的過ぎる十六夜の愛が、本当は怖くてたまらなかったんじゃないか、と妄想します。「何でそんなに流流歌の事を愛してくれるの。よいちゃん少しは流流歌の事を憎んだり恨んだりしてよ」みたいな。いや妄想ですが。
・天願はああ言いますが、あんな極限状態に置かれて、平静状態を保てる人間なんてそうそういません。
むしろ「自分の意志で左腕をぶった切る」「宗方に恨み言を言わない」「宗方に激怒しない」「愛してやまないはずの宗方の元に合流しない」「いくつあるんだよ、と冷静に突っ込みを入れる」「独りで配電室に向かった」逆蔵の行動が飛び抜けているだけです。
・というか、コロシアイゲームにNG行動のバングルなんて無くても、逆蔵や十六夜の行動方針って、全く変わりませんよね。
逆蔵は「宗方を生かす、宗方の理想が正しいと証明させる、宗方の邪魔になる奴は消す」。
十六夜は「流流歌を守る、愛とおいちい御菓子のために戦う」。
こいつら本当にブレねえな。ブレ無さ過ぎて笑いが出ます。ある意味スゲェよ。
そして、そんな愛を捧げられる宗方とルルカスちゃんもまた凄い。
・まさか雪染、あのメタ空間的な映画館で、逆蔵の死に際を見ま……した? でも本編中に恐らく突っ込みは無いですね。
総括的な感想
・何か前回の未来編11話のエンディングの方が盛り上がってませんでした(真顔)?
逆蔵十三がダンガンロンパ3に出た意味①
何故、ダンガンロンパ3に逆蔵十三は出たか。
これについて、個人的に考えてみました。
1で学園から卒業した苗木誠。学園を卒業して未来機関に所属、いわば「就職」した苗木が今いる所は、学園という「学校」ではありません。
未来機関という「会社」。そして「社会」です。
社会には色々な人がいます。
もしかしたら逆蔵も、絶望のせいで、ああいう荒廃した世界になっていなかったら、似たような思考回路や性癖の人と出会ったりしたかもしれません。
個人的な意見ですが、学生時代、一人称「私」のオカマさんがいました。彼は明るく明朗な性格で、いつも女性数人に囲まれ、テーブルで談笑していました。私も何度か話した事がありますが、とても素敵な方でした。
そして二次のダンガンロンパの世界。
1ではちーたん。2では花村がいました。
苗木が出会った事があるのはちーたんです。
ちーたんの属性は「見た目は女性的、中身は男性、だけど男性に肉欲を抱くわけじゃない」です。
対して逆蔵の属性は「見た目は男性的(というか生半可な成人男性より筋肉質なスポーツマン)、中身も男性、しかし同性の男性に恋愛感情を寄せている」です。
いわゆる「BLにおいて、受けの見た目が中性的でも女性的でもない」というパターンです。
1のちーたん、2の花村を踏まえて、逆蔵はまさしく究極系です(デジモンかよ)。
ちーたんは男らしい大和田に「憧れ」を寄せ、花村は「守備範囲バリ広」と公言するようなオープン系、しかし逆蔵は「同性への恋慕に苦しみつつも、その人を一途に愛する」純愛系。
その上、逆蔵は学園に通う「学生」ではなく、未来機関にいる「社会人」でもあります。
まさに「社会には色々な人がいる」です。
逆蔵は色々と複数の属性を持つ「濃いキャラ」で、その中にはヘイト稼ぎの「相手が女の霧切でも平気で攻撃する」「苗木に憎悪を抱く」という要素もありますが、まさに「社会には色々な人がいる」なのです。
苗木は1の「学園」から卒業して、逆蔵のような、いわゆる「好意的に接してくれない人」もいる「社会」、もう少し言えば「世界」へと踏み込んだのです。宗方の言葉を借りるなら「学級裁判が無い世界」です。
恐らく苗木は逆蔵が憎悪を向けてきた理由を理解できないでしょう。逆蔵は「お前が江ノ島を倒したからだ」と律儀に語ってくれましたが、苗木がどこまで噛み砕いて理解できたかどうか。逆蔵の憎悪を「理解できない」と怒る視聴者の方もいらっしゃったでしょう。
恐らく苗木は逆蔵の憎悪の理由を知りつつも理解はできなかっただろうし、ましてや逆蔵の最も重要な要素である「同性の宗方に恋慕を寄せている」も知らない。苗木がそこまで逆蔵の事を知る義務も無いですし。
しかし苗木は、そういう「理解できない」「知らない」を抱えつつも、「理解できない」「知らない」他人とも、話し合いたいと思うのなら、歩み寄らなければならないし、時には「お前が憎かった」という辛い言葉もぶつけられる事もあります。
学校というのは、小さく狭く区切られた「社会」です。
しかし学校から出た社会は、「世界」は、どこまでも広い。逆蔵十三という濃いキャラがいるくらいに。
そして、未来機関という「社会」でさえ、苗木にとっては決して優しい世界ではありません。
会議室に到着した後、「拘束しろ」と宣言した宗方。
あからさまな悪意を向けてくる逆蔵。
苦無を投げ付けてきた十六夜。
冷酷な目線を投げかけてきた流流歌。
幾人かの方が御指摘されていますが、苗木がやらかした事(ミリオンクラスの殺人鬼を匿って新世界プログラムに入れた)を考えれば、これらの反応・処置は仕方ない……と思います。
何せ苗木は第十四支部の平であるのに対し、彼らは各支部の支部長。いわば幹部クラスです。一つの例外を許せば、そこから「そういう例外が出たんならこういう例外もいいよね?」と、綻びが出る可能性もあります。それは非常にまずい。
秩序が乱れると、下の人員を統率できなくなる。部下から信用されなくなる。部下が動いてくれなくなってしまう。
人を指揮し、命令する立場にある支部長にとっては、厄介な事態です。
宗方達は「学級裁判の無い世界」で、見た目からは判別ができない(雪染が良い例ですね)絶望と、戦闘を繰り広げていたのです。
初期に、世界に絶望を振り撒いたミリオンクラスの殺人鬼を捕まえる事ができたのに、「学級裁判というルールのある世界」から帰還した、いわば「絶望との戦闘まではやっていない」苗木達が、この殺人鬼を匿い、庇おうとする……。
宗方達から見れば、苗木達の方こそ、信頼できないのでしょう。
苗木は、こういう「大人」達とも、戦わなければならないのです。本当にスーダン2のキャラ達を、元に戻してやりたいという希望を抱くのなら。
それこそ逆蔵のように、最初から悪意・敵意・害意満々の相手とも、時には話し合わなければならない。宗方とは途中で和解できましたが、ついぞ逆蔵とは「仲間」になる事はできませんでした。1で十神やジェノサイダー翔とも仲間になり得た苗木にとって、ある意味、「初めての相手」ではないでしょうか(変な意味ではなく)。
逆蔵十三というキャラは、そのために作り出されたキャラのように思えます。
苗木は、逆蔵のような相手とも、話し合いをしようと行動に出られるかどうか。
結果は「可」でした。
未来編11話で、逆蔵はついに苗木とは行動を共にしませんでしたが、苗木は「話し合い」をする事はできました。
それを言えば、まさに逆蔵は苗木の踏み台や成長フラグになった、とも言えますが……まあ主人公は苗木ですから。むしろ主人公特権とも言うべきか。
ダンガンロンパ3未来編11話 考察
日々ネットで「次はこうなるんじゃないか」「黒幕の思惑はこうじゃないか」という考察を見るのが楽しくて、そこから日々の糧を得ている管理人の緋色です。
実は私も「ま、まさか次回はこうなるのか……?」という予想を思い付き、というか妄想したので、発表してみます。
宗方、右目を負傷して隻眼状態
→右腕の逆蔵を失った
→右側を守ってくれる逆蔵がいない
→右側が死角
→右側からの攻撃でやられる……?
うーん、宗方には生きて欲しいです……が……絶望に叩き落とすのがダンガンロンパだからなあ。下手に希望を持つのも怖い……。
雪染、逆蔵は失われたけれど、それでも宗方自身の「命」はある状態なので、どうか宗方には「もう雪染も逆蔵もいないし、あとの希望は苗木に任せて、よし、俺は死のうか」とか、そんな後ろ向きにならず、踏ん張って欲しいところでもあります。
しかし、ちょっと不安要素があります。
宗方は、雪染を失った事は、ある程度は区切りが付けていると思うのです。
実は雪染はある時点から絶望の残党だった
→遺体に刃を突き立てて別れを告げた
→衝撃的な写真を見てしまった
→雪染は自殺洗脳ビデオを見て死んだ
と、ある程度の段階は踏んでいます。
雪染の死は本当に「宗方も誰も望んでいなかったけどもたらされてしまった悲惨な事実」だし、何より主人公の苗木とのやりとりで、もう、ある程度は心の整理が付いたと思います。
しかし逆蔵は微妙に違います。
実は逆蔵は、裏切ってはいたけれど、絶望の残党というわけではない
→雪染の写真のような決定的な物的証拠も実は無い
→でも宗方は刀で刺し貫いてしまった
→逆蔵は負傷を負い、出血多量状態に
→それでも配電室に行き、レバーを下ろして、コロシアイゲームを終わらせた
→配電室内は逆蔵の血がべったり
→元超高校級のボクサーと言われ、プライドも高かったはずの、逆蔵の左腕が、肘から先が無い
→レバーを落とした態勢で力尽きた
→出血量から見て、恐らく逆蔵は自分の死を知りつつ、それでも体力と命を削ってレバーを下ろした
→自分の死を知りつつ、宗方に恨みや憎しみを吐き捨てたり、合流しようとしたりする事も無かった
→死に顔は何故かとても安らか
……逆蔵の死に、「俺のせいだ」とか気に病んだりしないでしょうか。
「どうして信じてやれなかった」とか「刺してしまった」とか「最後まで俺を助けて支えようとしてくれたのに」とか「あの卒業式の日のまま、ずっと支えてくれていたのに」とか。
苗木は「もしも霧切さんが絶望に墜ちたとしても、霧切さんに会えて良かったと思う」と言いました。
あれで宗方は「今の雪染は絶望だけど、昔は確かに楽しかった、ちさと会えて良かった」という結論を出した、と思います。
そこに逆蔵の死。
宗方が自分の手で、自分の意志で、胸を刺し貫き、置き捨てた友人。
それなのに逆蔵は、左腕も落とし、出血多量状態で、宗方の所ではなく、配電室に行き、レバーを落として、コロシアイゲームを本当に終わらせた。
宗方が最後に出会えた「生きている逆蔵」は、宗方が逆蔵を刺してしまった瞬間です。
そして宗方は、バングルが外れた後からは全力疾走をしたけど、間に合わず、死に際を看取る事もできなかった。
……宗方の精神状態、大丈夫ですかね。
「大切なものは、失ってからその価値に気づく」なんて、よく言いますけど、宗方の場合は「自分で刺した」です。
……大丈夫でしょうか宗方。
いや、まあ、意外と大丈夫かもしれません。
逆蔵と宗方は、あくまで他人です。仲の良い友人で、あんな別れ方をしてしまい、死者となった逆蔵とはもう会えないけれど、あくまで逆蔵と宗方は他人。宗方の「生」を生きるのは宗方自身です。主人公の苗木達が、舞園さん達などの死者を「引き摺って」、それでも生きているように。未来機関に所属して、仕事をし始めたのと同様に。
宗方の人生を生きるのは宗方自身ですから。
まあ、「生かされたから生きなければ」とか、「俺は生きているから頑張らないと」とか、変に気負って息が詰まってしまう……という可能性もありますが……。
取り敢えず、宗方には生きて欲しいです。